「これは朝だね」
「ちょっと夜っぽいね」
音効さんになってまだ1、2年。こういうNGをよく受けていました。
今になってみると、この選曲的な「常識」である、
朝か夜か
という問題は、わかることはわかりますが、果たして何が朝と夜を分けているのでしょうか?
夜っぽい曲
フュージョン サックス バラード
これで夜になりますよね?(笑)
サックス系で言えばJAZZの中にももちろん王道の「夜」が多いと思います。
最近だと、クラブ系のピアノとかヴァイオリンが乗ってるような曲も「夜」を演出するのに使われていることもありますね。でも、bpmが速い曲だと、夜は夜でも、例えば夜景の中で高速道路をドライブだったり、眠らない街での夜だったり。そちらを連想させる「夜」な気がします。
実は、「夜」は多くの顔を持っているのかもしれません。カッコいい「夜」もあれば、怪しげな妖しげな「夜」もある。明るく楽しい「夜」もあれば、寂しげな「夜」もある。
そう考えてみると、「夜」を音楽で表現する場合、いろいろな種類を持っていないといけないし、何が「夜」になるのかを知っておかなければならない。
・・・・・これは難しいです。
感覚的に「夜」というのは私の中にもありますが、言語化するのが難しいですね。文章でのご意見を広く募集したいです。
朝っぽい曲
曲。にだけ拘らないとすれば、さわやかなイントロにスズメの音を足せばいいんじゃね?って思ってしまいましたが、それは甘いですかね?(笑)
テンポの良い、テンポの速めなアコギでリズム刻んでいるような曲。
が、代表格でしょうか。
あとは、落ち着いた雰囲気ながら、メジャーコードなピアノの曲。
海外ライブラリー楽曲によくある
「positive」
にジャンル分けされているような曲。
・・・朝の方が、具体的なイメージが出てくるような気がします。
やはり、晴れた朝。ですかね。
雨がザーザー降っている朝を表現することは少ないし、映像で朝を表現する時は、晴れていて青空が広がっている朝が多いですね。
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朝と夜。
この曲の性質を逆の時に使用すると「違和感」が間違いなく起こります。
この違和感を利用する機会は少ないし、それを利用する時は映画かドラマでしかないかもしれません。
選曲に慣れないうちは、知らず知らずのうちにこの間違いを犯してしまうこともあります。
もしかしたら、選曲を学ぶファーストステップなのかもしれないな?とも思います。